1、マイクロの練習

瞳孔間距離の測定から視度調整の仕方などを学び慣れる練習

最初は両目で見られない研修医もいますが、どんな方でも1週間すれば両目でクリアな視野で見ることができます。

小机歯科医院は、14台の全てのユニットに、マイクロスコープが装備されています。

マイクロスコープによる治療は大変そうに感じると思います。しかし、使える様になれば、歯科治療を、体に良い姿勢で楽に出来るようになります。小机歯科で採用しているドイツツァイス社のマイクロスコープの接眼レンズは常に床面に平行であるモラー機能(特許)が搭載されていますので、ポジショニングは非常に簡単になります。よって、他社のマイクロを使うときの様な、何時の位置に座るというようなポジショニングを意識する必要がありません。

小机歯科の経営母体の医療法人社団敬友会では令和5年現在、31台のツァイスのマイクロスコープが稼働しています。


マイクロの実習

2、保存修復

先ずは、歯科の基礎は、歯の形態を良く知る事

歯科治療は歯冠形態から歯根形態までを熟知している必要があります。

歯冠彫刻や粘土での造形、デッサンを重視しています。

これが出来たら、マイクロスコープ下でメラミン歯で形成の練習をします。メラミン歯は沢山ありますので、思う存分練習をして下さい。そして試験に合格したら、最初は1級のレジン充填から始めます。当会ではインレーは、殆どやりません。

3、根管治療

日本の大学で習った根管治療とは違います。

まずは、以前行っていた、ケースルクト法のセミナーと同じ講義を丸一日行います。それから、根管治療用のプラスチック模型などで実際の根管治療のステップなどを覚えてもらいます。その後、抜去歯での実習。そして、試験に合格すれば、実際の患者さんで単根歯から行って頂きます。

逆に、側方加圧根充で十分だと考えている学生さんの研修への応募はご遠慮ください。


「ケースルクト法根管治療」の本より

4、小児歯科

小児歯科専門歯科医院で学びます

小児歯科は、子供のメンタル面を考慮した、子供のための診療が必要になります。当会の診療所では、子供の治療はラバーダム防湿が必須です。先ずは、ラバーダム防湿の仕方から模型で実習をします。そして簡単なレジン充填から始めます。



5、補綴

マイクロで正確な形成が出来るように

研修医のうちに、CAD/CAM冠の形成や一般的な印象や光学印象が出来るようにします。先ずは、メラミン歯による練習を沢山行って頂きます。

それから、小臼歯の様な比較的簡単な歯から実践をして頂きます。




6、矯正・インプラント

インプラントは見学中心にはなりますが、矯正は実践します

インプラントは模型実習を行います。そして指導医等のアシスタントをしてもらいます。矯正に関しては、スタッフで矯正を希望する人が居た場合には、研修医が指導医の下で矯正診療を行います。2024年度の研修医は実際に矯正診療を行っています。


7、訪問歯科

患者さんのお宅や病院に訪問。その同行をします

時代は治療型の歯科医院から、治療・管理・連携型の歯科医院が求められています。その中核が地域包括ケア。当院では、訪問歯科に力を入れると共に、地域病院とも強いパイプを築いております。研修では訪問歯科や多職種連携を学べます。


8、口腔外科研修

地域の大病院での勤務を経験します

総合病院での口腔外科で学ぶことは非常に意義が高いです。それは全身管理の事や、他科の医師との連携をどう進めるかを学ぶことが出来るからです。横浜労災病院は、小机歯科と同じ小机町にある、横浜市北部の中核病院であり38もの診療科があります。研修は1か月ですが、この様な病院で働く機会が有る事は将来、かなりの財産になると思えます。